【動画あり】ステイホーム期間はNiziUで踊ろう! 親子でかんたんケンケン体操(講師:青木サトミ先生)

連載コラム

 総合芸能学院テアトルアカデミーに入学したら、どんな講義が受けられるの?
 ……読者の皆様には、そんな疑問をお持ちの方々も多いのではないでしょうか。

 そこで、「テアトルロード」では、テアトルアカデミーが擁する、第一線で活躍する一流講師陣の方々をお招きして、講義の内容の一端が伺えるようなお話を編集部が聞いていくという、週替わりの月間連載をやってみようと思います。

 というわけで、まずはそんな連載のトップバッターになっていただくのは、ダンスの講師をしている青木サトミ先生。「親子で簡単! ステイホーム体操」と題して、家の中にこもりがちなこの時期に、親子で楽しく運動できる体操を毎月教えてくれるそうです。

※記事の内容は公開時点のものです

青木サトミ(あおき・さとみ)イメージ写真

青木サトミ(あおき・さとみ)

東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校卒業。東京ディズニーシー、フライングパフォーマーとして出演。テアトルアカデミーのダンス講師歴は10年以上。踊る楽しさだけでなく、表現者としての体作り、心の在り方を伝えている。幼稚部から大人まで幅広く担当する。

 そんなこの連載の第一回目では、なんと最近、紅白歌合戦への出場も決まったNiziUの大ヒット曲『Make You Happy』を取りあげてくれるとのこと。いったい、どんな内容なのでしょうか?

■青木先生に会いに行ってみた

はじめまして、青木サトミ先生! 
先生はテアトルアカデミーで、ダンスの講師をされているんですよね?

そうですね。3歳から15歳までの、一番在籍が多い年齢層を見ています。
そこで3ヶ月に一つずつダンスを踊れるように指導するのが仕事ですね。

年齢層が幅ひろい……。
その年齢の人達って、1歳刻みとかで好きな曲やミュージシャンも変わっていきますよね。

そうですね。
やっぱり中学生の子とかだと、TWICEみたいなK-POPが好きな人も多いです。
最近凄いのはNiziUですね。彼女たちの曲をかけると、みんな教室で踊りだします。

3歳児とかも……ですか?

レッスンの合間に曲をかけるんですけど……カワイイからなんですかね。色々な年齢の子たちから、反応があります。こんなに年齢関係なく人気の曲って、ちょっと見かけないですね。
コロナの自粛期間中にテレビで見た影響もあるかと思うのですが、みんな知ってるんですよ。

さすがYouTube一億再生は違いますね…!
ちなみに先生が気になっているメンバーって誰ですか?

マコちゃんですね!

絶対的リーダー!!
やっぱりマコちゃんって、プロの目から見ても気になりますか。

まず振付師から頂いたダンスを、しっかり体現しているんです。それだけでなく、表情も豊かで魅了されますよね。デビューしたばかりとは思えないほどの、プロ意識を感じます。

■NiziUのダンスは凄いのか?

それで、今日の初回は、今まさに話したNiziUの『Make you happy』で、親子で体操をしてほしいと聞いたのですが。

はい。やはりリモートワークで家の中で過ごしていたり、お子さんとお家の中にいたりしなければいけない状況ですので、運動不足の人も多いんじゃないかと思いまして。
よく知っている曲なので、親子で運動を楽しめるんじゃないかな、と。

あと、かなり難しい動きも入っていて、体幹やバランスを鍛えるのにいいんです

なるほど!

ちなみに……NiziUのダンスって、プロの目から見ても、やっぱり難しいんですか?
普通の日本の女の子たちが一年間のトレーニングで踊れるようになった曲ですし、動きもわりと簡単にマネできそうですし……。

いやいや!!
一見、簡単そうに見えて、かなり難しいダンスで、相当に練習が必要です。

練習風景を見るとわかりますが、上げる膝の高さも全員で揃えて、手を合わせるときにもピタリとくっつけたまま動かしているし、動きも相当に細かいです

そういえば、日本の音楽番組に出たときに、サビの「なわとびダンス」について、リーダーのマコちゃんが「実は難しい」と言ってました。

私も完コピを頑張ってみたのですが(笑)、かなり大変でした。

まず左の足から上げるんですけれど、普通、左・右と足を上げたら、そのまま交互に上げ続けるじゃないですか。でも、あの曲は左・右・右・左と出していく。
それだけでも難しいのに、外に足を出す動きも付けてくるじゃないですか。

なんか、うまく足が出ずにこけてしまいますよね。

はい。それは体重移動を、あえて難しくしている振付だからですね

体重移動……ですか。

実際に実演しつつ説明してくれる、青木先生。

体重移動というのは、文字通り「右足と左足のどちらに体重を乗せるか」という話なのですが、これがダンスにおける重要なポイントなんです。例えば、右足を外に出して、またすぐ動かす動作があったときなどに、もし体重が乗っかりすぎちゃうと、すぐに動けないんです。
小学生以上の振付を作るときなんかは、そこが難しくならないように考えるくらいです。

それを複雑にしているのは、なんか意地悪な感じさえしますね(笑)。

振付を作られているのが、TWICEの曲も手掛けているKiel Tutin(※)さんです。
ウチの生徒もK-POPのファンは多いですが、彼女たちはアイドルというより、ダンサーのような難易度の高い動きを美しく行います。

体幹がビシッとしていて、動きもピタリと決まるし……IZ*ONEのチェヨンちゃんとか凄いですよ。

※Kiel Tutin(キール・トゥーティン)
英国出身の振付師。BLACK PINKの楽曲たちや、Nizi Projectでも課題曲に選ばれたTWICE『Feel Special』など数々のK-POPの名曲を手掛け、”天才”と名高い。2020年の話題曲ではITZY『Not Shy』の振付なども彼によるもの。

■「なわとびダンス」のケンケンで筋力とバランス感を鍛えよう!

はい。特に今回、意識してやってほしいのが「ケンケン」なんです
3歳・4歳児から、「ケン・ケン・パ」をレッスンで取り入れるのですが、ここでバランスと筋力が大事になるんです。

コロナの期間で、身体がなまっている親御さんたちも多そうですね!

誰にでも、手と同じように利き足があるので、そっちはバランスが取れるんです。でも、もう片方はできなかったりする。そこで、まずはちゃんと両方の足でケンケンできるような筋力があるというのが大事です。

「子供がダンスが上手くなる」という観点でも、ケンケンは大事なのですか?

はい。ケンケンが両方の足でできると、まずスキップができます。
スキップは、よく出てくる基本的な動きの一つです。特に、幼稚園生は振付の中で移動するときなどに、どんどんスキップを入れていきます。本当に大事なんです。

しかも今回は、単なるケンケンじゃなくて、まさに「左・右・右・左」と動きが入りますよね。

そうなんです。ここで、さっきの体重移動の話が出てくるんです。
交互に左右に足を上げるのなら、体重移動は簡単なんですよ。でも、この動きは普段から体幹をしっかりと使っていないと、一本足で支えきれずグラグラしてしまいます

足の筋力、身体のバランス感覚、体幹など、短い動きの中に色々と鍛えられる要素が入っているわけですね。それでは……そろそろ講義をお願いしてもいいでしょうか。

わかりました。では私の解説を見た後に、ぜひNiziUの音楽をかけながら、家族で一緒に体を動かしてみてください!

【公開中】青木先生の動画はこちらから!

 というわけで、今回の親子で楽しめる体操は、NiziUの人気曲『Make you happy』での「ケンケン運動」でした。次回以降も、親子で簡単に楽しめる体操を教えてくれるそうなので、楽しみにしてください!

文・取材・編集=テアトルロード編集部/撮影=荒川潤